2008/09/22 応募は少ないけど淡々と第2回
今回は桜庭一樹さんの『赤朽葉家の伝説』です。これも1回目と同じソースから知り得たのですが、
あれれ、今、ネットで調べているのですが、この本を読んだのは、てっきり今年の初めだと
思い込んでいたのですが、なんと昨年の初めでした ・・・・ おいおい ・・・・。
年をとると時間の経つのが早いといいますが、結構ショックな思い違いでした。
この本は新書版309P、文字は恐らく8.5ポイント(適当)と少々小さく、且つ二段組みですので、
長い。
描かれている内容も親子3代になるので、やはり長い。
然しそれは今回読み直したからであり、恐らく初見であれば一気に読んでしまうのではないかと思います。
私は休日に一気読みしました。
その筈です。
いや、今は自分の記憶には全く自信がありません。
まあそれはともかくとしまして、目黒考二さんのその時の言(以下、スタンバイ・ブックナビより引用)によると、
『この作品にはびっくりした。いったい桜庭一樹に何が起きたのか?と思うほど。
本当に年末ぎりぎりに出版されたので(2006年12月27日)、どの2006年のベストにも挙げられなかったが、
間に合ってればベストにしたいぐらいの作品。北上次郎の名前で執筆している日経新聞の書評欄でも
ついに満点の5つ星を付けてしまった。』(以上引用終わり)
というほどの紹介でありました。
その後この『赤朽葉家の伝説』は、2007年第28回吉川英治文学新人賞候補。第60回日本推理作家協会賞
(長編及び連作短編部門)受賞。第137回直木賞候補に挙げられることになります。
そして著者は翌年(今年)、『私の男』で、第138回直木賞を受賞します。
本当は評判になったこの『私の男』(未読)にしておけば良かったのでしょうが、
然し既に楽天から新品が手元に届き、且つ私も再読してしまったので、
従って今回は有無を言わずこの本に決定。
もう随分長く書きました(笑)ので、この辺りで終わりにしますが、
ひとつ挙げれば、言い回しや描写の細部に女性らしく細やかで、そして印象に残る生きた言葉が
ちりばめられ、それが「行ったまま」にならずに、きちんと戻ってくる。
そういうところが多く、きちんと推敲され(まあ当たり前なんだろうが)、計算して作られているという印象は、
内容以前に、読んでいて読者を決しておろそかにしない著者の姿勢が感じられ、好感を持つことができる。
書き下ろしならではの丁寧な仕事、コツコツ積み重ねれば大作にもなるというところでしょう。
情報館よりこの書籍を1名の方にプレゼントさせて頂きます。
勿論、私が読んだものではなく別の新品です(念の為)。
顧客サービスの一環ですので、ご応募は登録会員の方、
または弊社を通して過去に売買物件をご購入頂いたお得意様の限定とさせて頂きます。
ご応募はメールフォームからお願い致します。締め切りは2008年10月6日午前0時までとさせて頂きます。
10月14日正午頃、弊社 I ちゃんが手を洗い浄めた上、厳正且つ粛々とサイコロを振り、ご当選者が決定致しました。
ご当選者は、「ymki1」様でした。おめでとうございます。同日に、ゆうメールにて発送させて頂きました。
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